国道263号線早良街道を佐賀県境に向けて車を走らせて内野大橋を左折、国宝の梵鐘で有名な西光寺を越えて細い路地を曲がると、ほたる公園の目の前に志々岐神社(ししきじんじゃ)の境内までの長い参道があります。長い参道とは、見た目のことで、この参道をしばらく進んでいくと、突如、急勾配の階段が現れます。その階段の長さに一瞬ひるみそうになりますが、昇りきった山の頂上からは、木々の間から内野の郷と、その内野の郷を見守るかのような荒平山が一望できます。
志々岐神社を出て、内野小学校の正門がある通りを真っすぐ山の方に進むと、三社宮があります。三社宮とは、和歌山県にある熊野神社を総本山とした、本宮大社・速玉大社・那智大社を総称した名称です。境内には、不動明王様をご本尊とした天台宗・円珠院があり、神仏混交の場所でもあります。こちらはガイドブックや早良区のホームページにも詳しく出ていますので、ご参考ください。
実は、付近にはもう一つの三社宮があります。円珠院のある三社宮からは徒歩で10分程度の場所で、今はちょうどチューリップまつりが開かれている畑の裏手に位置しています。境内の入口にある石柱には、左側に「聖徳之草木」、右側に「神威輝萬邦」という文字が見てとれます。この両者の三社宮は、どのように繋がっているのか、今の私にはどうか定かではありませんので、歴史に詳しい方の情報をお待ちしています。
再び国道に戻り、佐賀方面にしばらく走ると、左手の小山に熊野神社があります。右手の石釜豆腐の目の前です。この神社も境内までは長い階段を昇っていきます。こちらの熊野神社は、前述の三社宮の総本山・熊野神社と何らかの形で繋がっているのでしょう。祭神は、伊弉册命(イザナギノミコト)・事解男命(コトカイオノミコト)・速玉男命(ハヤタマオノミコト)の三神。
どの神社も人が全くおらず、静かで、神々しさを感じる場所です。でも境内は太陽の光が燦々と降り注ぐ明るい雰囲気です。内野散策にぜひお出かけください。
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