2014年7月13日日曜日

【曲渕】曲渕うどん(多め勢姉妹店)

梅雨明け間近、じめじめとした感じを吹き飛ばすかのようなお料理を食べに行きました。

早良街道を内野から三瀬方面へ向かい曲渕隧道を抜けると、すぐ左に「曲渕うどん」があります。





このうどん店は、室見にあります、そばで有名なお店「多め勢」の姉妹店です。
多め勢といえば、能古うどん発祥の場でもあり、三瀬そばが修行を積んだお店でもあります。


お店の中は、奥に長い作りになっていて、左に厨房、真ん中がテーブル席、そして右にある窓の向こうが製麺所になっています。



店内に飾ってある色紙を見て、思わずつけ汁うどんをお願いしました。


僕はとりを頼みました。

 つけ汁に染み出ている、濃厚で良質なとりの脂が絡んで美味しい!
夏にピッタリのつけ汁うどん。
実は、ここに来る前に別の店でとりのもも肉を平らげてきたのですが、
水でしめたうどんがツルツルッと喉越し軽やかに胃の中に入っていきます。
いわゆる博多のうどんではなく、細くてキリッと締まったうどんです。

隣の人はけんちんのつけ汁うどんです。



お土産も充実しています。

お店のすぐ近くを流れる八丁川の水辺の公園で、食後の散歩はいかがでしょうか。


多め勢 曲渕店(曲渕うどん)
福岡市早良区大字曲渕652-15
TEL. 092-872-9190
営業時間 11:00-19:00
定休日 水曜日

2014年5月27日火曜日

【西】埴安神社(はにやすじんじゃ)

前回の内野の神社訪問シリーズの続報です。
前回は、三社宮(西・2カ所)、熊野神社(石釜)、志々岐神社(内野)をご紹介しましたが、今回は、早良区西の2カ所の三社宮に挟まれた高台に広がる田畑のど真ん中に位置する神社、「埴安神社」に行きました。


境内からは金山の麓まで田畑が見渡せます。

国道263号線を佐賀方面に南下し、内野大橋の交差点を過ぎ、しばらく行くと信号の無い三叉路があります。そこを左折し、道なりに進むと左に西中山公園が見えてきます。この公園の手前の道を右折、しばらく進むと、右手に神社に伸びる細い道があります。

神社の名の由来である「埴安」とは、この神社に祭られている神・埴安命(はにやすのみこと)から付けられております。ネットをいろいろと検索してみると、この神は、イザナギとイザナミの間に産れた諸神の一柱に数えられ、土の神様だということです。なるほど、このような田畑の中心の場所にあるということも頷けます。

石碑の写真にもあるように、他にも天照大神を中心に保食神(うけもちのかみ:人に必要な食べ物に関わる神)、大己貴命(おおなむちのみこと:製鉄に関わる神)が祭られていますが、一番左に書かれている神の名だけが判読できませんでした。一番上の文字が「少」とも読めます。いずれにしても、埴安命=土、保食命=食、大己貴命=鉄(つまり農機具)とも繋がりますので、「農」に深く関わる神社であることは推測できると思います。



石祠には、「嘉永七年」と刻まれております。西暦で言うと1854年ですから、この石祠は近年に建てられたのでしょう。


埴安神社は、早良区次郎丸や城南区鳥飼にもあります。

2014年4月19日土曜日

【内野(西・内野・石釜】神社めぐり

桜もすっかり散り、季節はもう初夏。早良区内野校区に点在する神社のうち、4カ所を散策しました。


国道263号線早良街道を佐賀県境に向けて車を走らせて内野大橋を左折、国宝の梵鐘で有名な西光寺を越えて細い路地を曲がると、ほたる公園の目の前に志々岐神社(ししきじんじゃ)の境内までの長い参道があります。長い参道とは、見た目のことで、この参道をしばらく進んでいくと、突如、急勾配の階段が現れます。その階段の長さに一瞬ひるみそうになりますが、昇りきった山の頂上からは、木々の間から内野の郷と、その内野の郷を見守るかのような荒平山が一望できます。



志々岐神社を出て、内野小学校の正門がある通りを真っすぐ山の方に進むと、三社宮があります。三社宮とは、和歌山県にある熊野神社を総本山とした、本宮大社・速玉大社・那智大社を総称した名称です。境内には、不動明王様をご本尊とした天台宗・円珠院があり、神仏混交の場所でもあります。こちらはガイドブックや早良区のホームページにも詳しく出ていますので、ご参考ください。




実は、付近にはもう一つの三社宮があります。円珠院のある三社宮からは徒歩で10分程度の場所で、今はちょうどチューリップまつりが開かれている畑の裏手に位置しています。境内の入口にある石柱には、左側に「聖徳之草木」、右側に「神威輝萬邦」という文字が見てとれます。この両者の三社宮は、どのように繋がっているのか、今の私にはどうか定かではありませんので、歴史に詳しい方の情報をお待ちしています。




再び国道に戻り、佐賀方面にしばらく走ると、左手の小山に熊野神社があります。右手の石釜豆腐の目の前です。この神社も境内までは長い階段を昇っていきます。こちらの熊野神社は、前述の三社宮の総本山・熊野神社と何らかの形で繋がっているのでしょう。祭神は、伊弉册命(イザナギノミコト)・事解男命(コトカイオノミコト)・速玉男命(ハヤタマオノミコト)の三神。



どの神社も人が全くおらず、静かで、神々しさを感じる場所です。でも境内は太陽の光が燦々と降り注ぐ明るい雰囲気です。内野散策にぜひお出かけください。


2014年1月7日火曜日

【内野(西)】ほんげんぎょう



年が明け、七草粥の日でもある17日、
 内野の郷では、毎年恒例の大事な大事な行事があります。

それは、「ほんげんぎょう」

ほんげんぎょうとは、
正月七日の早朝に青竹を燃やすこの地域の伝統行事です。
この竹で作ったやぐらに火を付け、正月のしめ縄や、旧いお札等を焼き、五穀豊穣、無病息災を祈ります。

17日午前6時ちょうどに、10メートル以上もある、竹で作られた櫓に火入れされると、瞬く間に燃え広がり、櫓の頂上にまで炎が登り詰めました。

今年の干支である馬のたてがみにも見える炎から激しく火の粉を吹き上げながら
「バチッ!」「バンッ!」
と竹が炎の中で破裂する音が夜明け前の静寂の闇の中でこだまします。
今年もこの炎のように勢いある年になってほしいですね!


内野のほんげんぎょうには、毎年多数の方々が遠方からも注連縄やお正月用のお飾りを燃やしに来られます。
燃え盛る炎を見守っています。

地元の消防団の方々も周囲の安全を見守ります。

そして地元の女性の皆さんからは
お汁粉と豚汁を見物される皆さんに振る舞って頂きました。
はらわたに染み渡りました。
毎年ごちそうさまです!!

あれだけ勢いよく燃えたぎっていたほんげんぎょうの炎もだいぶ落ち着き始めた頃
しらじらと空が明るくなり始めました。

このほんげんぎょうのために、まだお屠蘇気分が抜けきらない3日に
準備を行ないました。
校区のあちらこちらから屈強な男性陣が続々と集結してきました。
おやじの会・与朗会からも何人ものメンバーが加勢しました。
怪我が無いことを皆で祈り、準備に取りかかりました。

校区内の何カ所かの竹林から竹を何百本と切り倒し、ほんげんぎょうの現場に運び入れます。
運び入れた竹は次々に組み立てられます。
人海戦術です。
真冬に汗だくです。


来年のほんげんぎょうも楽しみです。
皆さんもぜひご家族ご友人でお越し下さい。
今年も、皆さんの御健康と御多幸をお祈りします。